WESP10  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
あいちSR光源加速器の現状
Present status of accelerators of Aichi Synchrotron Radiation Center
 
○高嶋 圭史,保坂 将人,郭 磊,石田 孝司(名大SRセンター),平山 英之,金木 公孝,鈴木 遥太(スプリングエイトサービス),大熊 春夫(阪大RCNP),加藤 政博(HiSOR),竹田 美和(あいちSR)
○Yoshifumi Takashima, Masahito Hosaka, Lei Guo, Takashi Ishida (Nagoya Univ.), Hideyuki Hirayama, Kimitaka Kaneki, Youta Suzuki (SES), Haruo Ohkuma (RCNP), Masahiro Katoh (HiSOR), Yoshikazu Takeda (AichiSR)
 
あいちシンクロトロン光センター(あいちSR)は、愛知県の科学技術政策である「知の拠点あいち」計画における中核施設として、中部地区を中心とする大学、研究機関、産業界、愛知県の協力によって建設され、あいちSRが運営してきた。2013年3月26日の供用開始から今年で8年目となる。 加速器は、50 MeV直線加速器、1.2 GeVブースターシンクロトロン、1.2 GeV蓄積リングから成っている。蓄積リングは周長72 m、ラティス構成はTriple-bendの4回対称であり、12台の偏向電磁石のうち、4台はピーク磁場5T、偏向角12°の超伝導電磁石、8台は磁場強度1.4 T、偏向角39°の常伝導電磁石である。直線部にはAPPLE-II型アンジュレータ1台が設置されている。 供用開始当時のシンクロトロン光ビームラインは6本であったが、現在では企業専用および大学によるビームラインそれぞれ1本を含む11本のビームラインが稼働している。2019年度における加速器の総運転時間は1942時間であり放射光ユーザーの利用時間は1317時間であった。計画されたユーザー利用運転時間に対して光源が運転できなかった時間は約25時間であり、稼働率は約98.2 %であった。 本発表では、あいちSR光源加速器の現状について報告する。