WEPP49  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
高度なX-Y結合を用いた3次元螺旋ビーム入射のための輸送区間のビーム制御およびモニター手法の仕様
Discussions of beam control and monitoring method of transport section for 3-D spiral beam injection using strong X-Y coupling
 
○飯沼 裕美(茨大理工学研究科),阿部 充志,大澤 哲,佐々木 憲一,中山 久義,古川 和朗,三部 勉(高エネ研),平山 穂香(茨大理工学研究科),Rehman Muhammad Abdul(総研大)
○Hiromi Iinuma (Ibaraki-Univ.), Mitsushi Abe, Satoshi Ohsawa, Ken-ichi Sasaki, Hisayoshi Nakayama, Kazuro Furukawa, Tsutomu Mibe (KEK), Honoka Hirayama (Ibaraki-Univ.), Muhammad Abdul Rehman (SOKENDAI)
 
素粒子ミューオンの異常磁気能率(g-2)および電気双極子(EDM)を同時に超精密測定する実験[1]の要素技術開発を担う3次元螺旋ビーム入射を実現するための輸送区間におけるビームモニターの方法及びビーム制御の手法、要求仕様を議論する。「医療用MRI磁石を応用した超電導磁石の蓄積リング」は有効磁場領域の磁場精度+/-0.1ppm(peak-peak)、蓄積ビームの直径は77㎝ほどになり、前例のない小型かつ超精密磁場の実現になる。このような蓄積磁石への入射は、新規開発した高度なビームX-Y結合(水平方向および垂直方向の位相空間を強く結合)を利用した3次元らせん入射技術[2,3]を用いる。本発表では、強いX-Y結合をもったビームを生成するために輸送区間の概要を紹介し、次の2つの要素技術を議論する:①輸送区間におけるビームモニターの手法:強いX-Y結合度を持ったビームの4次元の位相空間の保存量(ビームのσ行列の行列式)の評価手法の議論、および、電子銃を用いたテストビームラインでの実験結果を踏まえたビーム位相空間制御の性能評価、②小型蓄積磁石内部におけるビーム軌道補正用ステアリング磁石の設計と、試作機の開発状況の報告、を行う。 [1] PTEP 2019, 053C02 (22pages) DOI:10.1093/ptep/ptz030 [2] PASJ2019 THOH08, PASJ2018 WEOM07, PASJ2018 THP006 [3] NIMA, 832 (2016)51