WEPP26  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
3GeV次世代放射光施設の線型加速器と蓄積リングとのタイミング同期
Timing synchronization system between injector LINAC and storage ring at highly brilliant 3GeV light source
 
○大島 隆,細田 直康,前坂 比呂和,岩井 瑛人(理研),出羽 英紀(高輝度光科学研究センター)
○Takashi Ohshima, Naoyasu Hosoda, Hirokazu Maesaka, Eito Iwai (RIKEN), Hideki Dewa (JASRI)
 
3GeV次世代放射光施設の蓄積リング(SR)はダイナミックアパーチャーが狭いため、低いエミッタンス、短いバンチ長のビームの入射が要求される。SRのバケットに対する入射ビームのタイミングも蓄積リングのバンチ長である6ps程度の精度で安定していることが要求される。この要求を満足させるために、入射器(Li)の基準信号f_LiはSRの基準信号f_srを分周逓倍(n/m)したものを使用することとした。f_srを分周する除数mをSRのハーモニック数hと互いに素となる値を選択することにより、SRの狙ったバケットに合致するタイミングをロジックカウンタの組み合わせで構築することができる。乗数nは、入射器の加速空洞、大電力RF装置など既存のものを使用できるようにf_Liが238MHzから大きくずれないような値を選んだ。このタイミングシステムのプロトタイプをMicroTCA.4規格のモジュールを用いて構築し、性能評価を行った。本発表では、開発したシステムの詳細とそのプロトタイプ器の試験結果について報告する。