WEPP16  ポスターセッション①  9月2日 ポスター会場 12:40-14:40
APF方式IH-DTLによるミューオン加速実証試験のための診断ビームラインの開発
Development of a diagnostic beamline for the demonstration of the muon acceleration with an APF IH-DTL
 
○中沢 雄河,飯沼 裕美(茨大理工),岩下 芳久(京大理),岩田 佳之(放医研),Cicek Ersin,大谷 将士,河村 成肇,三部 勉,山崎 高幸,吉田 光宏(高エネ研),北村 遼(原研),近藤 恭弘(原研, 茨大理工),長谷川 和男,森下 卓俊(原研),齊藤 直人(J-PARCセンター),須江 祐貴,四塚 麻衣(名大理),竹内 佑甫(九大理),林崎 規託(東工大),安田 浩昌(東大理)
○Yuga Nakazawa, Hiromi Iinuma (Ibaraki Univ.), Yoshihisa Iwashita (Kyoto Univ.), Yoshiyuki Iwata (NIRS), Ersin Cicek, Masashi Otani, Naritoshi Kawamura, Tsutomu Mibe, Takayuki Yamazaki, Mitsuhiro Yoshida (KEK), Ryo Kitamura (JAEA), Yasuhiro Kondo (JAEA, Ibaraki Univ.), Kazuo Hasegawa, Takatoshi Morishita (JAEA), Naohito Saito (J-PARC Center), Yuki Sue, Mai Yotsuzuka (Nagoya Univ.), Yusuke Takeuchi (Kyushu Univ.), Noriyosu Hayashizaki (Tokyo Tech.), Hiromasa Yasuda (Univ. of Tokyo)
 
素粒子標準模型を超える物理探索のため、J-PARCではミューオン異常磁気能率(g-2)の0.1 ppmの測定精度とミューオン電気双極子能率(EDM)の10^-21 e・cmオーダーの測定感度を持つミューオンg-2/EDM精密測定装置の建設を進めている。ビーム由来の系統誤差要因を排除するためには、これまでにない低エミッタンスなミューオンビームが要求される。実験的要請を満たすためにはミューオンを25 meVから212 MeVまでの加速が必要となるが、ミューオンの平均寿命は2.2 µsecと短いため、ミューオン加速器には小型かつ短時間での加速が求められる。そこで、崩壊損失が顕著となる低速領域には、高加速効率を実現するAPF方式IH-DTL(Inter-digital H-mode Drift-Tube-Linac)を採用した。先例の無いIH-DTLでのミューオン加速を実証するために、我々はミューオンを0.34 MeVから1.3 MeVまで加速するIH-DTLプロトタイプによる加速実証試験をJ-PARC MLF Hラインにて計画している。本発表では、ビームシミュレーションによるIH-DTLプロトタイプでのミューオン加速実証の実現性を示し、加速実証試験のための電磁石とバンチャーから構成される診断ビームラインの開発状況について報告する。