WEPP10 ポスターセッション① 9月2日 ポスター会場 12:40-14:40 |
サイクロトロンベースLLFP核変換用中性子源の検討 |
Investigation of neutron source for cyclotrons-based LLFP transmutation |
○武田 佳次朗,福田 光宏,依田 哲彦,神田 浩樹,関 亮一,中尾 政夫,Koay Hui Wen,森田 泰之,原 隆文,大本 恭平(阪大RCNP) |
○Keijiro Takeda, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Ryoichi Seki, Masao Nakao, Hui Wen Koay, Yasuyuki Morita, Takafumi Hara, Kyohei Omoto (RCNP, osaka univ.) |
原子力発電所の使用済核燃料を再処理した後に残る高レベル放射性廃棄物(HLW)の地層処分における負担軽減を目的としてHLWの核変換技術の開発が行われてきた。このうち、我々は長寿命核分裂生成物(Long-Lived Fission Product : LLFP)の核変換を目的として複数のサイクロトロンを並列運転させる核変換システムの検討を進めてきた。対象のLLFPはPd-107(半減期650万年), Cs-135(半減期230万年)の2核種とし、希少金属であるため安定同位体に核変換すれば再資源化が期待できる。核変換には100MeV/uに加速させた重陽子による核破砕反応と高速中性子の(n,2n)や 熱/熱外中性子の捕獲反応を用いる。重陽子ビームを液体Cs標的に照射してCs-135を核変換し、高速の核破砕中性子を減速材(Pd, 重水)で熱/熱外化させPd-107を核変換する。また定量的に核変換量を推定するために、粒子輸送計算コードPHITSと誘導放射能計算コードDCHAIN-PHITSを組み合わせた反復ルーチンを作成し、核変換による核種組成の時間変化を追跡できるようにした。本発表では、核変換用中性子源の構造の検討状況をLLFP核変換量と合わせて議論し、核変換用加速器として我々が想定しているサイクロトロンについても報告する。 |