WEOO02 電磁石と電源 9月2日 講演会場1 15:30-15:50 |
スケルトン・サイクロトロン開発のための高温超電導コイルの要素技術開発 |
Development of key technologies of high-temperature superconducting coil for the skeleton cyclotron |
○久松 万里子,福田 光宏,依田 哲彦,神田 浩樹,中尾 政夫,安田 裕介,友野 大,Koay Hui Wen,森田 泰之,武田 佳次朗,原 隆文,大本 恭平,荘 浚謙(RCNP),石山 敦士(早稲田大学理工学術院),野口 聡(北海道大学大学院情報科学研究科),植田 浩史(岡山大学大学院自然科学研究科),福井 聡(新潟大学大学院自然科学系),鎌倉 恵太(東京大学原子核科学研究センター),松原 雄二,三上 行雄,鶴留 武尚,高橋 伸明,吉田 潤,平山 貴士(住友重機械工業),長屋 重夫,渡部 智則(中部電力) |
○Mariko Hisamatsu, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Masao Nakao, Yusuke Yasuda, Dai Tomono, Hui Wen Koay, Yasuyuki Morita, Keijiro Takeda, Takafumi Hara, Kyohei Omoto, Tsun Him Chong (RCNP), Atsushi Ishiyama (Waseda Univ.), Sou Noguchi (Hokkaido Univ.), Hiroshi Ueda (Okayama Univ.), Satoshi Fukui (Niigata Univ.), Keita Kamakura (Center for Nuclear Study, University of Tokyo), Yuji Matsubara, Yukio Mikami, Takehisa Tsurudome, Nobuaki Takahashi, Jun Yoshida, Takashi Hirayama (Sumitomo Heavy Industries, Ltd.), Shigeo Nagaya, Tomonori Watanabe (Chubu Electric Power Co., Inc.) |
大阪大学核物理研究センター(RCNP)では現在、空芯型高温超電導コイルを用いた高強度小型多機能スケルトン・サイクロトロンの設計・要素技術の開発が行われている。この加速器の開発目的は高輝度な小型サイクロトロンの実現で、加速エネルギー40 MeVの4He2+およびD+ビーム、また50 MeVのH+ビームなどの性能を目標としている。この加速器の実現によって核医学利用のためのRI生成や大強度中性子源開発など医療、産業などの幅広い分野への貢献が期待される。このサイクロトロンは病院内などでの使用を想定し、等時性磁場の生成には空芯型コイルを採用している。これにより加速器全体の小型化、磁場強度の安定・再現性、省電力かつ高磁場の実現を目指す。従来のAVFサイクロトロンのような鉄心を持たないことで内部機器の配置の自由度が増し、磁場分布は複数の円形コイルと3つ或いは4つの非円形セクターコイルの組合せで設計している。この空芯型高温超電導コイルの要素技術開発として、10 GHz ECRイオン源のミラーコイルや六極コイルにも利用可能な小型の円形・非円形コイルを設計・試作し、高温超電導ECRイオン源の開発を兼ねた高温超電導コイルの基本性能試験を行った。今回の発表では試験用コイルの設計と性能試験の結果などについて報告する。 |