THPP40  ポスターセッション②  9月3日 ポスター会場 13:10-15:10
SuperKEKB入射器の基準高周波信号位相制御系
Reference RF phase control system for SuperKEKB injector linac
 
○三浦 孝子,松本 利広,小林 鉄也,荒川 大,片桐 広明,チュウ フェン,矢野 喜治,梶 裕志,佐藤 政則,宮原 房史,杉村 仁志(高エネ研)
○Takako Miura, Toshihiro Matsumoto, Tetsuya Kobayashi, Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Feng Qiu, Yoshiharu Yano, Hiroshi Kaji, Masanori Satoh, Fusashi Miyahara, Hitoshi Sugimura (KEK)
 
KEK電子・陽電子入射器では、SuperKEKBのために、入射器の基準信号(MO)に対し新たに3つの位相制御システムを導入している。一つ目は、508.9MHzの主リングマスター信号(RMO)に対し55/49の関係にある571.2MHzの入射器のマスター信号(LMO)の位相をRMOの位相に追従させるためのMOフィードバックシステム(MOFB)の導入である。2つ目は、電子/陽電子ビームをHER/LERリングに入射するために各入射位相に応じて基準信号の位相を切り替えるためのMO移相器である。トップアップ入射のために速い切り換えが必要となるが、光陰極RF電子銃のレーザーシステムへの同期信号の速い変化は許容されないため、レーザーシステムへ送る基準信号はモード切替によって変更されないように、新たなMO移相器を開発して導入した。3つ目は、陽電子ダンピングリング(DR)下流の入射器のRF位相をバケットセレクションシステムからパルス毎に変更してリングの入射バケツを自由に選択できるようにするためのSバンド移相器である。本発表では、これら入射器基準信号の位相制御系について紹介する。