THOO11  ビーム診断・制御②  9月3日 講演会場1 16:20-16:40
ガスシートプロファイルモニタのための比感度係数分布測定
Measurement of relative sensitivity distribution for gas sheet beam profile monitor
 
○山田 逸平(同志社大/J-PARCセンター(原子力機構)),神谷 潤一郎,金正 倫計(J-PARCセンター(原子力機構)),和田 元(同志社大)
○Ippei Yamada (Doshisha Univ./J-PARC center(JAEA)), Junichiro Kamiya, Michikazu Kinsho (J-PARC center(JAEA)), Motoi Wada (Doshisha Univ.)
 
大強度イオン加速器では,破壊型のモニタは測定によりモニタが放射化・破損するため,利用が制限される.そのため,ビームの大強度化や高品質化を行う上で,非破壊型モニタが必要である.本研究では,ガスシートを用いた非破壊型のプロファイルモニタの開発を行っている.本モニタはシート状ガスとビームの相互作用で生じる光子の密度分布を測定してビームプロファイルを得るものである.光子測定に増幅器であるイメージインテンシファイアとCCDカメラを利用することで,ビームの横方向二次元プロファイルを取得できる.この時,ガスシートモニタから得られる信号分布は,ビームプロファイル,シートガスの密度分布,イメージインテンシファイアの増幅率分布,及びCCDカメラの各素子の感度に比例する.ビームプロファイル以外の項をまとめて比感度係数と定義すると,得られる信号をビームプロファイルに変換するためには,比感度係数分布が必要である.そこで電子ビームを用いた比感度係数分布測定手法を考案した.本装置はガスシートモニタ装置に,測定したいビームと比べて十分に細く,プロファイルが既知の電子ビームを照射して,生成する光子分布を取得するものである.電子ビームをシート平面上でスキャンして各点の信号強度比をまとめることで,ガスシートモニタの検出感度校正を行うことができる.本発表では,比感度係数測定装置の詳細,感度係数の測定例について報告する.