FRPP67  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
六次元位相空間における実験的研究
Experimental research in six-dimensional topological space.
 
○荒本 真也(広大)
○Shinya Aramoto (HU)
 
全てのコライダーにおける設計上の課題は、ルミノシティを増大させることである。また、リニアコライダーにおいては、ビームサイズを極小化することでルミノシティの増大を図る。しかし、単にビームサイズを小さくすると、ビームビーム相互作用が発生し、ビームエネルギー幅が小さくなってしまう。そこで、水平方向と垂直方法のビームサイズ比、エミッタンス比が大きい扁平ビームを用いる。現在のリニアコライダーでは、周長3kmのダンピングリングにおける放射減衰を利用するが、本研究ではそれに代わる方法として、エミッタンス交換技術を利用する方法の検討を行った。この技術は六次元位相空間において、x-y及びx-z、二つの自由間のエミッタンスを交換することにより、非対称極小エミッタンスビームを生成する。まず、RFBTにより水平方向におけるエミッタンスを交換し、その後、TLEXで水平方向の過大なエミッタンスを進行方向に移す。本研究ではシミュレーションソフトとして主にELEGANT、一部についてはトラッキングコードのASTRAを用いた。