FRPP62  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
極短電子ビームによるコヒーレントスミス=パーセル放射の研究
Study of coherent Smith-Purcell radiation using ultra-short electron bunch
 
○山田 悠樹,日出 富士雄,柏木 茂,齊藤 寛峻,石附 勇人,寺田 健人,鹿又 健,柴田 晃太朗,高橋 健,南部 健一,三浦 禎雄,武藤 俊哉,濱 広幸(東北大電子光)
○Hiroki Yamada, Fujio Hinode, Shigeru Kashiwagi, Hirotoshi Saito, Yuto Ishizuki, Kento Terada, Ken Kanomata, Kotaro Shibata, Ken Takahashi, Kenichi Nanbu, Sadao Miura, Toshiya Muto, Hiroyuki Hama (ELPH, Tohoku Univ.)
 
現在東北大学電子光理学研究センターの試験加速器t-ACTSでは速度集群法による100fs以下の極短バンチの生成および極短電子バンチを用いたテラヘルツ光源の開発研究を行っている。今回、新たな放射方法としてスミス=パーセル放射によってコヒーレントテラヘルツ光を得る実験を行った。スミス=パーセル放射は周期的構造を持った金属表面近傍を電子が通過するときにおきる放射現象であり、放射角によって放射波長が規定される。これにより放射角度分布から周波数分布を得ることが出来る。そこでt-ACTSにおいて極短電子ビームによるコヒーレントスミス=パーセル放射の観測実験とFDTD計算との比較検討を行い、スミス=パーセル放射の特性測定と計算との比較を行った。この結果、約1.5THzのスミス=パーセル放射の観測に成功した。本学会では、スミス=パーセル放射スペクトル測定の結果などについて報告する。