FRPP51  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
J-PARCハドロン実験施設における新型標的の運転状況とその解析
Operation status and analysis of the new production target at J-PARC hadron experimental facility
 
○齋藤 真慶(東北大学),青木 和也,上利 恵三,秋山 裕信,家入 正治,加藤 洋二,倉崎 るり,小松 雄哉,里 嘉典,澤田 真也,高橋 仁,田中 万博,豊田 晃久,広瀬 恵理奈,皆川 道文,武藤 史真,森野 雄平,山野井 豊,渡邉 丈晃(高エネルギー加速器研究機構)
○Masayoshi Saito (Tohoku University), Kazuya Aoki, Keizo Agari, Hironobu Akiyama, Masaharu Ieiri, Yohji Katoh, Ruri Kurasaki, Yusuke Komatsu, Yoshinori Sato, Shinya Sawada, Hitoshi Takahashi, Kazuhiro Tanaka, Akihisa Toyoda, Erina Hirose, Michifumi Minakawa, Fumimasa Muto, Yuhei Morino, Yutaka Yamanoi, Hiroaki Watanabe (High Energy Accelerator Research Organization)
 
J-PARCハドロン実験施設ではこれまで設計値で50kWまでのビームパワーを想定した2次粒子生成標的を運用していた(50kW標的)。この標的は標的部の金、熱伝達部の銅、冷却水配管のステンレスをHIP接合した間接水冷標的であり、発熱状態による運転状況の確認を目的として主に標的部に多数の熱電対が組み込んであった。入射ビームのパワー増強に伴い2019年末にこの50kW標的の運用を終えると共に、新たに開発した95kWまでのビームを受けられる標的(95kW標的)への置き換えを完了させた。95kW標的では2台の50kW標的を上下に配置したような構造であり、ビームの半分が50kW標的1台相当分を照射する形になっている。これに伴い熱電対も上下2台分に増え以前より詳細な発熱分布が得られるようになった。この95kW標的導入後初めてのビーム照射運転が5月に行われた。本発表ではその最初のビーム運転により得られた結果について報告する。