FRPP12  ポスターセッション③  9月4日 ポスター会場 10:30-12:30
産総研での小型中性子源用電子加速器の開発状況
Current status of the development an electron accelerator for a compact neutron source at AIST
 
○オローク ブライアン,藤原 健(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合),古川 和朗(高エネルギー加速器研究機構),古坂 道弘(新構造材料技術研究組合),林崎 規託(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合、東京工業大学),堀 利彦(新構造材料技術研究組合),加藤 英俊,木野 幸一,黒田 隆之助,満汐 孝治(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合),室賀 岳海(新構造材料技術研究組合),濁川 和幸,帯名 崇(高エネルギー加速器研究機構),大島 永康,小川 博嗣,佐藤 大輔,清 紀弘,鈴木 良一,田中 真人(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合),友田 陽(新構造材料技術研究組合),豊川 弘之,渡津 章(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合)
○Brian Orourke, Takeshi Fujiwara (AIST, ISMA), Kazuro Furukawa (KEK), Michihiro Furusaka (ISMA), Noriyosu Hayashizaki (AIST, ISMA, Tokyo. Inst. Tech.), Toshihiko Hori (ISMA), Hidetoshi Kato, Koichi Kino, Ryunosuke Kuroda, Koji Michishio (AIST, ISMA), Takemi Muroga (ISMA), Kazuyuki Nigorikawa, Takashi Obina (KEK), Nagayasu Oshima, Hiroshi Ogawa, Daisuke Sato, Norihiro Sei, Ryoichi Suzuki, Masahiro Tanaka (AIST, ISMA), Yu Tomota (ISMA), Hiroyuki Toyokawa, Akira Watazu (AIST, ISMA)
 
新構造材料技術研究組合(ISMA)では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「革新的新構造材料等研究開発」の下、産総研つくばセンターで、輸送機器の構造材料・部品などの非破壊分析向けの小型電子加速器中性子源を用いたコンパクトな中性子解析装置を構築し、最初の中性子ビーム発生に成功した[1]。本装置は、ブラッグエッジイメージングに適したパルス中性子ビームを発生させ、鉄鋼等構造材料開発やマルチマテリアル化接合技術開発に活用する[2]。 電子加速器は,Sバンド(2856 MHz)加速管3本を用いて、約40 MeVまで加速する。電子源には小型DC熱電子銃と高周波追加速方式を組合わせたSバンド小型電子源を採用し、ビーム電流は最大~250 mAを得る。電子ビーム(パルス構造:100 Hz以下, 10 s以下)を、水冷のタンタル製ターゲットに入射し、光核反応によって中性子を発生する。最大ビームパワー(~10 kW)で約2×1013 n/s の中性子発生量を予想される[2,3]。本発表では、開発した加速器の詳細とその運転状況を紹介する。 この成果は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業革新的新構造材料等研究開発の結果により得られたものです。