FROT01 ビームダイナミクス/電子加速器 9月4日 講演会場2 15:00-15:20 |
PF 2.5 GeVリングにおけるコヒーレントシンクロトロン振動数の測定とstatic Robinson instabilityの観測 |
Study on the coherent synchrotron oscillation and the static robinson instability at the PF 2.5 GeV ring |
○山口 孝明,坂中 章悟,山本 尚人,内藤 大地,高橋 毅(総研大 加速器科学専攻) |
○Takaaki Yamaguchi, Shogo Sakanaka, Naoto Yamamoto, Daichi Naito, Takeshi Takahashi (Dept. Accelerator Science, SOKENDAI) |
蓄積リングに大電流のビームを蓄積すると、各バンチが位相を揃えて振動するコヒーレントシンクロトロン振動が不安定になる場合がある。これはstatic Robinson instabilityとして知られており、ビーム負荷が大きい次世代放射光源でも重要な問題である。我々は、PF 2.5 GeVリングにおいてstatic Robinson instabilityに関するマシンスタディを行っており、最初の結果を2019年の加速器学会年会で報告した [1]。その後、次の2点についてより進んだスタディを行った。まず、RF位相変調に対するlongitudinal beam transfer functionを測定する方法によりコヒーレントシンクロトロン振動数のビーム電流依存性を測定した。次に、PFリングに大電流のビームを蓄積した状態で、RF電圧を徐々に下げてゆき、static Robinson instabilityによると考えられるビームダンプを発生させた。この時、ビームダンプが発生する瞬間の直前と直後におけるビームの位相と強度をオシロスコープで記録し、static Robinson instabilityがどのように発生し始めるのかを調べた。本発表では、これらの実験結果とその解析について報告する。[1] T. Yamaguchi et al., PASJ2019, FRP1010. |