FROO02  粒子源/加速構造①  9月4日 講演会場1 15:20-15:40
J-PARC COMET標的の現状
Present status of COMET target at J-PARC
 
○牧村 俊助,深尾 祥紀,吉田 誠,三原 智(KEK, J-PARC)
○Shunsuke Makimura, Yoshinori Fukao, Makoto Yoshida, Satoshi Mihara (KEK, J-PARC)
 
J-PARCハドロン施設にミューオン電子転換過程を探索するCOMET計画の建設が進んでいる。メインリングから供給される8 GeV陽子ビームは超伝導捕獲ソレノイド電磁石中の標的に照射され、発生したパイオン・ミューオンを実験室に輸送する。第一期計画(陽子ビーム強度3.2 kW)では黒鉛材を第二期計画(陽子ビーム強度56 kW)ではタングステン材などの高密度材料を標的材料として想定している。標的設計のために、陽子ビーム照射による発熱の冷却法、二次粒子の輸送効率、標的材料の選定などを進めている。COMET標的では、陽子ビーム強度は、それほど高くないが、超電導ソレノイド電磁石中に二次粒子輸送経路を妨げないように設置される必要があるため、回転標的方式のような発熱密度を分散させることが困難である。本発表では、COMET標的の冷却方式を中心とした議論を展開する。