WEPI039  ハドロン加速器  7月31日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
等分配則を用いたJ-PARC新RFQのビーム力学
Beam dynamics of a new J-PARC RFQ using equipartitioning scheme
 
○近藤 恭弘,森下 卓俊(原研)
○Yasuhiro Kondo, Takatoshi Morishita (JAEA)
 
RFQは現代の大強度陽子リニアックを可能にしたキーコンポーネントである。しかしながら、経験的なキルパトリック放電限界の約2倍という高電界で運転する必要があるため、世界的に見ても最もトラブルの起きやすい加速空洞であり、加速器の運転の継続性を担保するには、このミッションクリティカルな空洞にホットスペアが用意されていることが望ましい。この目的で我々はJ-PARCリニアック用の新RFQを製作したが、今回新たにリニアックのビーム設計で事実上の標準となっている等分配則(equipartitioning)をとりいれた。本論文では、このRFQのビーム力学設計とビーム試験について述べる。