WEPI016  光源加速器  7月31日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
日本大学LEBRA FELビームラインにおけるコヒーレントエッジ放射源の開発
Development of coherent edge radiation source at FEL beam line in LEBRA
 
○境 武志(日大量科研),清 紀弘(産総研),早川 恭史,住友 洋介,野上 杏子,田中 俊成,早川 建,髙橋 由美子(日大量科研),小川 博嗣(産総研),植原 爽,木村 将記,岡崎 大樹,黒澤 歩夢(日大大学院)
○Takeshi Sakai (LEBRA, Nihon University), Norihiro Sei (AIST), Yasushi Hayakawa, Yoske Sumitomo, Kyoko Nogami, Toshinari Tanaka, Ken Hayakawa, Yumiko Takahashi (LEBRA, Nihon University), Hiroshi Ogawa (AIST), Sou Uehara, Masaki Kimura, Hiroki Okazaki, Ayumu Kurosawa (LEBRA, Nihon University)
 
日本大学量子科学研究所電子線利用研究施設LEBRAでは、高エネルギー加速器研究機構と産業技術総合研究所との共同研究により加速器の高度化、テラヘルツ波光源開発を行っている。2017年度末からはアンジュレーター下流側に設置している偏向電磁石で発生させたTHz領域のコヒーレントエッジ放射(CER)の開発を開始した。発生したCERは、FELの発振状態を妨げることなく取り出すことが可能な穴あきのミラーを用いており、輸送光学系機構を用いて輸送が可能である。設置直後は基礎測定を優先するため、真空配管の接続は加速器本体室のみで止めていたが、2018年度末にFELビームラインへ重畳できるように、FELビームラインの真空配管への接続、FELとCERの重畳用ITO蒸着ミラー(酸化インジウムスズ蒸着ミラー)の設置、輸送用ミラーのトロイダル面ミラーへの変更を行った。この改良により、常時立ち入り可能なユーザー実験室への輸送試験を始める予定である。本発表ではFELラインへ設置したCER輸送系の試験、各測定結果に関して報告する。