WEPI005  加速構造  7月31日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
次世代放射光リング入射器加速空胴の製造
Manufacture of RF cavities and C-band accelerating structure for the injector linac
 
○比嘉 究作,重岡 伸之(三菱重工機械システム株式会社),安積 隆夫(量子科学技術研究開発機構),稲垣 隆宏(理化学研究所),谷内 務(高輝度光科学研究センター),西森 信行(量子科学技術開発研究機構),田中 均(理化学研究所)
○Kyusaku Higa, Nobuyuki Shigeoka (MHI-MS), Takao Asaka (QST), Takahiro Inagaki (RIKEN), Tsutomu Taniuchi (JASRI), Nobuyuki Nishimori (QST), Hitoshi Tanaka (RIKEN)
 
次世代放射光施設として高輝度3GeV放射光リングの計画が進められている。高輝度3GeV放射光リングの電子入射器では、熱電子銃で生成した電子ビームを238MHz加速空胴で加速した後、476MHzバンチャー空胴とSバンド加速管で速度バンチ圧縮し、時間幅5psの高輝度電子ビームを得る設計となっている。 三菱重工機械システム株式会社では、高輝度電子ビーム生成の実証試験で使用する238MHz加速空胴、476MHzバンチャー空胴を製作した。238MHz加速空胴及び476MHzバンチャー空胴は、いずれもリエントラント構造の定在波型空胴であり、TM010モードにて共振させ、ギャップ部に強い電界を発生させるものである。238MHz加速空胴のギャップ部は空胴端板間中央に対し、オフセットされた位置にあり、476MHzバンチャー空胴のギャップ部は空胴端板間中央に配置されている。低電力試験では、運転温度にて、チューナーにより中心周波数に調整を行い、それぞれ23,062、25,743のQ0値を得ることができた。また、Cバンド・ディスクロード型加速管についても4台製作した。 本発表では、238MHz加速空胴、476MHzバンチャー空及びCバンド・ディスクロード型加速管の製造及び低電力試験の結果について詳細報告する。