WEPI004  加速構造  7月31日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
J-PARC主リングのVHF空胴のための入力結合器試作機の性能評価
Performance test for prototype of VHF input coupler in J-PARC MR
 
○森田 裕一,長谷川 豪志,古澤 将司(高エネ研),山本 昌亘(原子力機構),吉井 正人(高エネ研)
○Yuichi Morita, Katsushi Hasegawa, Masashi Furusawa (KEK), Masanobu Yamamoto (JAEA), Masahito Yoshii (KEK)
 
J-PARC主リングの遅い取り出しでは、ビーム粒子数の増加に伴って、デバンチ時のビーム不安定性が表れてきている。対策として、バンチ長(~200ns)に対して高い周波数であるVHF(very high frequency)帯の共振周波数をもった高周波空胴の導入が考えられる。VHFシステムは、ビームの周回周波数の整数倍に選んだ空胴励振周波数に位相変調をかけることにより縦方向エミッタンスを増大させ、ビーム不安定性の抑制を目的とする。VHF空胴とアンプは同軸管で接続され、入力結合器のループアンテナによって結合する。また、同じ構造の結合器を用いて50ΩダミーロードとVHF空胴を結合し、負荷Q値を位相変調に適した値に調節する。本報告では製作した入力結合器の試作機の性能評価の結果を述べる。