WEPH030 電磁石と電源 7月31日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30 |
J-PARC ミューオンg-2/EDM実験:低エミッタンスミューオンビームにおけるスピン反転装置の開発 |
J-PARC muon g-2/EDM experiment : Development of the spin rotator for the low emittance muon beam |
○安田 浩昌(東大理),飯沼 裕美(茨大理工),大谷 将士,河村 成肇(高エ研),北村 遼,近藤 泰弘(原研),齊藤 直人(高エ研),須江 祐貴(名大理),中沢 雄河(茨大理工),的場 史朗,三部 勉,山崎 高幸(高エ研),四塚 麻衣(名大理) |
○Hiromasa Yasuda (Univ. of Tokyo), Hiromi Iinuma (Ibaraki Univ.), Masashi Otani, Naritoshi Kawamura (KEK), Ryo Kitamura, Yasuhiro Kondo (JAEA), Naohito Saito (KEK), Yuki Sue (Nagoya Univ.), Yuga Nakazawa (Ibaraki Univ.), Shiro Matoba, Tsutomo Mibe, Takayuki Yamazaki (KEK), Mai Yotsuzuka (Nagoya Univ.) |
基礎的な物理量の一つであるミューオンの異常磁気モーメント(g-2)は理論的および実験的にも高精度に求められることから、理論を検証するためにも重要な物理量である。ブルックヘブン国立研究所で行われた先行実験により、標準模型による計算値と実験による測定値との間に3σ以上の乖離があることがわかった。これは、標準模型を超えた物理を示唆しており、より高精度な測定により検証する必要がある。 J-PARC muon g-2/EDM実験では、低エミッタンスなミューオンビームを用いることで、先行実験における主要な系統誤差要因を抑制することができる。一方で、高強度なミューオンビームを利用するため、検出器などによる時間応答性の系統誤差が発生する。本研究では、加速低速部でのスピン反転を行うことで可能なスピン反転解析法により、時間応答性由来の系統誤差抑制を目指す。 現在、スピン反転装置の候補としてWien-filter型を検討しており、概念設計は完了した。本講演ではミューオンスピン反転装置の設計・開発状況について報告する。 |