WEOI05 ビーム診断・ビーム制御② 7月31日 国際科学イノベーション棟5階 ホール 17:10-17:30 |
ミューオン⾼周波加速のための⾼時間分解能バンチ⻑測定 |
Bunch size measurement with high time resolution for RF accelerated muon beam |
○須江 祐貴(名大理),飯嶋 徹(名大KMI,名大理),居波 賢二,四塚 麻衣(名大理),飯沼 裕美,中沢 雄河(茨大理工),大谷 将士,河村 成肇,下村 浩一郎,二ツ川 健太,三部 勉,三宅 康博,山崎 高幸(高エ研),北村 遼,近藤 恭弘,森下 卓俊,長谷川 和男(原研),石田 勝彦(理研),牛沢 昂大(総研大),竹内 佑甫(九大理),齊藤 直人(J-PARCセ),安田 浩昌(東大理) |
○Yuki Sue (Grad. Sch. of Sci., Nagoya Univ.), Toru Iijima (KMI, Nagoya Univ., Grad. Sch. of Sci., Nagoya Univ.), Kenji Inami, Mai Yotsuzuka (Grad. Sch. of Sci., Nagoya Univ.), Hiromi Iinuma, Yuga Nakazawa (Grad. Sch. of Sci. & Eng., Ibaraki Univ.), Masashi Otani, Naritoshi Kawamura, Koichiro Shimomura, Kenta Futatsukawa, Tsutomu Mibe, Yasuhiro Miyake, Takayuki Yamazaki (KEK), Ryo Kitamura, Yasuhiro Kondo, Takatoshi Morishita, Kazuo Hasegawa (JAEA), Katsuhiko Ishida (RIKEN), Takahiro Ushizawa (SOKENDAI), Yusuke Takeuchi (Grad. Sch. of Sci., Kyushu Univ.), Naohito Saito (J-PARC), Hiroyasu Yasura (Grad. Sch. of Sci., Univ. of Tokyo) |
本講演ではミューオンの異常磁気能率(g-2)精密測定に向けた加速ミューオンビームのバンチ幅測定試験の結果について報告する。ミューオンの基本的な物理量であるg-2 の実験値は素粒⼦標準理論の予測から3 σ以上の乖離が⾒えており、精密測定による検証が急務となっている。現在準備中のJ-PARC E34 g-2/EDM実験では、線形加速器により212 MeVの低エミッタンスなミューオンビームを⽣成することで主要な系統誤差を削減し⾼精度の測定を⽬指す。2017年にはRadio-Frequency Quadrupole (RFQ)を⽤いて89 keVまでの⾼周波加速に成功し、横⽅向のビームプロファイルについても測定を⾏ったが、バンチ⻑の測定⼿法については未確⽴であった。バンチ⻑の測定は最終的なエミッタンス増⼤を抑制するために必要であり、数⼗psの時間分解能が要求される。そこで、Micro-Channel-Plate検出器を⽤いた⾼時間分解能の縦⽅向ビームプロファイルモニターを開発し、MCP表⾯へのミューオンの到達時間からバンチ⻑の測定を⾏う。開発中の本モニターを⽤いたバンチ幅測定試験では、RFQによって89 keVまで加速した負ミューオニウムイオン (μ+e-e-)のバンチ⻑の測定を試み、σ=0.54±0.13 nsのバンチ幅を得た。 |