THPI038  粒子源  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
横型テストクライオへ搭載可能な超伝導RF電子銃の開発
Development of Superconducting RF gun installable to Horizontal Test Cryostat
 
○許斐 太郎,梅森 健成,加古 永治,阪井 寛志,道園 真一郎,本田 洋介,宮島 司,山本 将博,小林 幸則,山口 誠也,井上 均(KEK)
○Taro Konomi, Kensei Umemori, Eiji Kako, Hiroshi Sakai, Shinichiro Michizono, Yosuke Honda, Tsukasa Miyajima, Masahiro Yamamoto, Yukinori Kobayashi, Seiya Yamaguchi, Hitoshi Inoue (KEK)
 
KEKでは2012年より超伝導RF電子銃の特性を評価するための基礎的な開発を行っている。バンチ電荷77pC、ビーム電流100mAのERLに適したビームを引き出せるように電子銃空洞1号機のRF設計を行い、最大表面電界75MV/mを達成した。この結果を元に、RF設計は1号機の設計を踏襲してヘリウムジャケットを取り付け、横型テストクライオスタットへ搭載可能な電子銃空洞2号機を製作した。カソードロッドを入れない空洞単体の高電界性能はフィールドエミッションを伴うものの表面電界は75MV/m まで到達している。本発表では電子銃空洞2号機の設計を示す。横型クライオスタットへ搭載するためのカソードホルダー、磁気シールド、液体ヘリウムジャケットの構造設計を示すとともに、カソードホルダー特性評価試験結果と、横型テストクライオスタットで高電界試験を行うための実施状況を報告する。