THPI028  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
若狭湾エネルギー研究センターシンクロトロンにおけるビーム出射制御系の開発(2)
Development of a beam extraction control system for the synchrotron at WERC (2)
 
○栗田 哲郎(若狭湾エネ研)
○Tetsuro Kurita (WERC)
 
若狭湾エネルギー研究センター加速器施設(W-MAST)は、タンデム加速器および、それを入射器としたシンクロトロンによって、広範囲のエネルギーのイオンビーム(陽子 : 数MeV-200MeV; He, C : 数 MeV- 55MeV/u)を様々な実験に供給している。 シンクロトロンからのビームは、帯域ノイズを用いたRFキッカーによる遅い取り出しを行っている。2016年度からビーム出射制御系の開発に取り組んでいる。老朽化した故障したら修理ができないPCとハードウェアを更新し、ソフトウェアを再製作して、継続的にメンテナンスを行える体制を整えた。また、DSPを用いてフィードバック制御系の改良をおこなった。 2018年度はリング内の蓄積電荷もフィードバック制御に組み込み電流量が変化しても時間幅が一定の出射スピルが得られる改良を行った。リング内の蓄積電荷をモニタする機能を流用してシンクロトロンの電流量の計測の自動化機能を開発した。帯域のノイズの最適化にも取り組んでいる。 以上のビーム出射制御系の整備状況を報告する。