THPI025  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
J-PARC ビーム同期タグ付モニタデータの高速測定
The fast measurement of the monitors data with the beam synchronized tag in J-PARC
 
○畠山 衆一郎(三菱電機システムサービス株式会社),山本 風海,吉本 政弘,林 直樹(日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター)
○Shuichiro Hatakeyama (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.), Kazami Yamamoto, Masahiro Yoshimoto, Naoki Hayashi (JAEA J-PARC Center)
 
J-PARC 3GeVシンクロトロン(RCS)は、LINACから入射された400MeVのビームを3GeVまで加速し、速い繰り返し周期(25 Hz)で、物質生命科学実験施設(MLF)と主リングシンクロトロン(MR)にビームを振り分けながら供給する。ビーム損失によるビームラインの放射化を防ぐため、また機器自身の不具合を検出するために、機器保護システム(MPS)と呼ばれるインターロック機構が導入されている。MPSの発報によるビーム運転の停止は、実験ユーザーの貴重なビーム利用時間を削ることになるので、迅速な復旧が強く求められる。ビームダイナミクスに関連したMPSによるビーム停止では、ビーム損失モニタ(BLM)、ビーム位置モニタ(BPM)、ビーム電流モニタ(CT)などによるビーム診断が行われるが、RCSでは、MLFとMRの行先毎に電磁石やRFの設定値が変わるため、ビームモニタのデータもMLF、MRで切り分ける必要がある。本発表では、デジタイザのデータにリフレクティブメモリからのビームタグ情報を付加し、25Hzの高速測定を行うことで、ビームの行先(MLF/MR)を切り分ける方法を紹介する。