THPI023  レーザー  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
共振器型IR-FELパルス蓄積のための外部増幅共振器の開発と試験蓄積
Development of An Enhancement Cavity for Pulse Stacking from IR-FEL Oscillator
 
○住友 洋介(日大),川瀬 啓悟,羽島 良一(量研),黒澤 歩夢,早川 恭史,境 武志(日大)
○Yoske Sumitomo (Nihon U.), Keigo Kawase, Ryoichi Hajima (QST), Ayumu Kurosawa, Yasushi Hayakawa, Takeshi Sakai (Nihon U.)
 
日大LEBRAでは、共振器型赤外FELで生成したFEL光を、ピーク強度増幅のために外部増幅共振器において蓄積する基礎研究を行っている。ピーク強度が高く、数サイクル程度のマイクロパルス幅を持った赤外光は、希ガスを用いた高調波発生に用いることでアト秒紫外・X線生成を可能とし、加速器技術の得意とするMHz以上の高繰返しと合わせて、近未来のアト秒科学に貢献する技術となり得る。日大FELでは20μsの電子パルストレインを用いた発振を行っているのであるが、外部増幅共振器での蓄積のためには、FEL光はパルス数が少なく調整に困難が予想される。その為、まずは、赤外モードロックファイバーレーザーを用いた外部増幅共振器の調整と試験蓄積を行っている。本発表においては、この試験蓄積の現状を報告し、FEL光蓄積のための考察を行う。なお、本発表における研究は、文科省「光・量子飛躍フラッグシッププログラム(MEXT Q-LEAP)、次世代レーザー技術領域」による支援のもとで行われている。