THPI017  電子加速器  8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
STF-2加速器におけるビームチューニング
Beam tuning in STF-2 accelerator
 
○福田 将史,アリシェフ アレクサンダー,帯名 崇,島田 美帆,中村 典雄,早野 仁司,本田 洋介,松本 利広,宮島 司,森川 祐,山本 康史(高エネ研),栗木 雅夫(広島大学先端研),坂上 和之(東大),松葉 俊哉(広大放射光),野津 庄平(広大)
○Masafumi Fukuda, Alexander Aryshev, Takashi Obina, Miho Shimada, Norio Nakamura, Hitoshi Hayano, Yosuke Honda, Toshihiro Matsumoto, Tsukasa Miyajima, Yu Morikawa, Yasuckika Yamamoto (KEK), Masao Kuriki (AdSM, Hiroshima University), Kazuyuki Sakaue (Univ. of Tokyo), Shunya Matsuba (HSRC, Hiroshima Univ.), Shohei Notsu (Hiroshima Univ.)
 
KEKの超伝導リニアック試験施設棟(STF)では、国際リニアコライダー(ILC)のための超伝導加速空洞の開発を行っており、現在は、STF Phase-2 (STF-2) 計画が進められている。STF-2では、L-band (1.3GHz)の超伝導加速空洞12台が納められたILCの仕様を満たしたクライオモジュールを製作し、ILCにおいて要求される加速勾配31.5MV/mを実現することを目指している。これまでに、このクライオモジュールをSTF棟の地下ビームラインに設置し、冷却試験やRF試験を行って来ており、昨年度はさらに31.5MV/m以上の加速勾配での電子ビーム加速試験を行うために、クライオモジュールの上下流にビームラインを建設し、ビーム加速試験を開始した。今回構築したビームラインでのビーム運転は初めてであったので、まずビーム軌道や加速位相の調整などビームトランスミッション調整を行い、その後ビームエネルギー、カレント、エミッタンスなど生成した電子ビームのパラメーターの測定、調整を行った。今回のビーム試験では、270MeV, 1000bunches/pulse(6us),50nC/pulse, 5Hzの電子ビームの生成を確認できた。本発表では、このビーム調整やビームパラメーター測定の結果について報告する。