THPH021  加速器応用・産業利用  8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30
理研RIBFにおける稀少RIリングの現状(2)
Present status of Rare-RI Ring at RIKEN RIBF (2)
 
○阿部 康志(放医研 / 理研),山口 由高,上坂 友洋,Naimi Sarah(理研),洲嵜 ふみ(原研 / 理研),長江 大輔(九大 / 理研),Li Hongfu(近代物理研究所 / 理研),大甕 舜一朗(埼玉大 / 理研),山口 貴之,荒川 裕樹,猪俣 玖美,小林 孝彰,西室 国光,稲田 康人,坂上 護,細井 駿,横田 健次郎,梶木 大輔,濱川 大貴,竇 文博(埼玉大),小沢 顕,森口 哲朗,向井 もも,上岡 大起,景澤 怜央(筑波大),道正 新一郎,大田 晋輔,北村 徳隆,増岡 翔一朗(東大CNS),鈴木 伸司,Ge Zhuang,Wang Qian(近代物理研究所),Wang Kailong(CMU),Litivinov Yury(GSI),若杉 昌徳(京大化研/理研)
○Yasushi Abe (NIRS / RIKEN Nishina Center), Yoshitaka Yamaguchi, Tomohiro Uesaka, Sarah Naimi (RIKEN Nishina Center), Fumi Suzaki (JAEA / RIKEN Nishina Center), Daisuke Nagae (Kyushu Univ. / RIKEN Nishina Center), Hongfu Li (IMP / RIKEN Nishina Center), Shunichiro Omika (Saitama Univ. / RIKEN Nishina Center), Takayuki Yamaguchi, Hiroki Arakawa, Kumi Inomata, Takaaki Kobayashi, Kunimitsu Nishimuro, Yasuto Inada, Mamoru Sakaue, Shun Hosoi, Kenjiro Yokota, Daisuke Kajiki, Daiki Hamakawa, Wenbo Dou (Saitama Univ.), Akira Ozawa, Tetsuaki Moriguchi, Momo Mukai, Daiki Kamioka, Reo Kagesawa (Univ. of Tsukuba), Shin'ichiro Michimasa, Shinsuke Ota, Noritaka Kitamura, Shoichiro Masuoka (CNS), Shinji Suzuki, Zhuang Ge, Qian Wang (IMP), Kailong Wang (CMU), Yury Litivinov (GSI), Masanori Wakasugi (KUICR/RIKEN Nishina Center)
 
理研RIBFの重イオン蓄積リング「稀少RIリング」は2012年から建設を開始し、電磁石・真空系等の整備を進め、241Am線源からのアルファ線を用いた性能試験を経てビームを用いたマシンスタディを2015年にスタートさせた。合計4度に渡るマシンスタディを行い、リングの詳細な性能を評価するとともに、稀少RIリングの主目的である短寿命RIの高精度質量測定の原理実証を行い、物理実験への利用が可能な状態となった。 想定されている物理実験に対して、効率的に利用するために入射システムの改良を行った。リングへの入射はセプタム電磁石2台とキッカー電磁石により1ターン入射となっており、キッカー電磁石の励磁はビーム輸送系に設置された粒子検出器の信号をトリガーとして使用する個別入射方式となっている。この方式に対して加速器運転の高周波及び粒子検出器の情報を活用することにより、粒子選択機能を実装した。この機能により特定の原子核のみを狙って蓄積することが可能となった。 2018年秋から中性子過剰側に位置する質量が未測定な原子核を対象とした物理実験を開始した。本公演ではこれまでのマシンスタディに関して報告するとともに、物理実験についても紹介する。