THPH018 加速器応用・産業利用 8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30 |
産総研での小型中性子源用電子加速器の開発状況報告 |
Current status of the development an electron accelerator for a compact neutron source at AIST |
○オローク ブライアン,藤原 健(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合),古川 和朗(高エネルギー加速器研究機構),古坂 道弘(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合),林崎 規託(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合、東京工業大学),加藤 英俊,木野 幸一,黒田 隆之助,満汐 孝治(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合),室賀 岳海(新構造材料技術研究組合),濁川 和幸,帯名 崇(高エネルギー加速器研究機構),大島 永康,小川 博嗣,佐藤 大輔,清 紀弘(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合),宍戸 玉緒(新構造材料技術研究組合),鈴木 良一,田中 真人,豊川 弘之,渡津 章(産業技術総合研究所、新構造材料技術研究組合) |
○Brian O'rourke, Takeshi Fujiwara (AIST, ISMA), Kazuro Furukawa (KEK), Michihiro Furusaka (ISMA), Noriyosu Hayashizaki (AIST, ISMA, Tokyo Inst. Tech.), Hidetoshi Kato, Koichi Kino, Ryunosuke Kuroda, Koji Michishio (AIST, ISMA), Takemi Muroga (ISMA), Kazuyuki Nigorikawa, Takashi Obina (KEK), Nagayasu Oshima, Hiroshi Ogawa, Daisuke Sato, Norihiro Sei (AIST, ISMA), Tamao Shishido (ISMA), Ryoichi Suzuki, Masahito Tanaka, Hiroyuki Toyokawa, Akira Watazu (AIST, ISMA) |
新構造材料技術研究組合(ISMA)では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「革新的新構造材料等研究開発」の下、産総研つくばセンターで、小型電子加速器中性子源を用いたコンパクトな中性子材料分析施設を構築している[1]。本施設はブラッグエッジイメージングに適したパルス中性子ビームを発生させ、鉄鋼等構造材料開発やマルチマテリアル化接合技術開発に活用する[2]。 電子加速器は,Sバンド(2856 MHz)加速管3本を用いて、約35 MeVまで加速する設計である。電子源には小型DC熱電子銃と高周波追加速方式を組合わせたSバンド小型電子源を採用し、ビーム電流は最大~275 mAを得る。電子ビーム(最大パワー約10 kW 、パルス構造:100 Hz, 10 s)を、水冷のタンタル製ターゲットに入射し、光核反応によって中性子を発生する。 昨年度、加速器の設置を終え、現在は、RFエージング、制御およびインタロックシステムの調整を行っている。本発表にて、電子加速器の開発状況を報告する。 [1] 産総研ニュース「構造材料開発の高度化を加速する小型加速器中性子施設の構築に着手」(2017/08/01), http://www.aist.go.jp/aist_j/news/au20170801.html [2] K. Kino et al., Nucl. Instrum. Methods in Phys. Res. A 927 (2019) 407–418 |