THPH003 加速器制御 8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30 |
J-PARC MR-MPSにおけるSoft-MPS導入と背景 |
Introduction and background of Soft-MPS in J-PARC MR-MPS |
○木村 琢郎,佐藤 健一,上窪田 紀彦,山田 秀衛,山本 昇(J-PARCセンター/KEK) |
○Takuro Kimura, Kenichi Sato, Norihiko Kamikubota, Shuei Yamada, Noboru Yamamoto (J-PARC Center/KEK) |
J-PARC MR-MPSはMRの各機器のインターロックが発報した際に、MRのビーム運転を停止するとともにビームアボート処理を行うことで機器の損傷や高放射化などのトラブルの拡大や防止を行う安全システムである。MR-MPSは2008年の運用開始からこれまでに機能の拡張や監視対象機器の追加を行い加速器と実験施設の安全を担保してきた。これまでMR-MPSでは電源などの機器インターロックやBLMの信号など個別の状態をハードワイヤで監視してきた。しかし、各々の機器のインターロックが正常であっても、スタディ中の複合的な特殊条件がそろう場合にリスクが発生することが確認された。そこでEPICSレコードを用いて運転状態、ビーム条件や機器の状態など複合的な条件をソフトウェアで管理することでリスクを伴う状態を検出しビーム運転を停止、または抑止するSoft-MPSを新たに導入した。またこのSoft-MPSは監視対象機器のEPICSレコードを取得できれば、機器からMPS装置まで直接配線を行う必要がないため、早急にMPS監視体制を整備する必要がある際にも非常に有用である。本発表では、Soft-MPS導入の経緯や今後の展望について報告を行う。 |