THPH002 加速器制御 8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30 |
インベントシステムを用いたATF加速器トリガーの高精度化 |
High precision trigger distribution for KEK-ATF using Event System |
○塚田 義則(関東情報サービス(株)),内藤 孝,照沼 信浩(高エネルギー加速器研究機構) |
○Yoshinori Tsukada (KIS), Takashi Naito, Nobuhiro Terunuma (KEK) |
KEKの先端加速器試験施設(ATF)ではライナック、ダンピングリングを始め全ての測定系がパルス同期運転を行っているため高精度のトリガー信号を必要としている。また、トリガー信号は運転モードやパラメータの変更によって頻繁にタイミングを変える必要がありソフトウェアによる遅れ時間の変更を行う必要がある。ATFではトリガー信号を生成するハードウェアとして、プログラマブルディレイモジュール(TD4)を用いているが、トリガーシステムが複雑になるにつれてトリガー信号の接続は複雑な構成となり、確率的な遅れ時間のカウント誤差が発生するようになった。この誤差は複数のTD4によって独立に遅れ時間を生成するために発生するもので完全に解決することは難しい。今回、MRF社EVG,EVR, SINAP社Standalone Event Receiver(SEVR)を用いたトリガー信号の高精度化を行った。これにより確率的な遅れ時間のカウント誤差は解消され、安定な加速器の運転が可能となった。そのハードウェア構成とソフトウェアの開発の現状について報告する。 |