THOI13 光源加速器 8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホール 17:00-17:20 |
楕円偏光アンジュレータ放射の位相構造 |
Phase structure of elliptically polarized undulator light |
○平 義隆(産総研),藤本 將輝(分子研),李 志遠(産総研),保坂 将人(名大),加藤 政博(広大) |
○Yoshitaka Taira (AIST), Masaki Fujimoto (IMS), Shien Ri (AIST), Masahito Hosaka (Nagoya University), Masahiro Katoh (Hiroshima University) |
電子が完全な円軌道上を運動する場合、電子からの放射の高次高調波は、高調波次数nに対してn-1の軌道角運動量(OAM)を運ぶ光渦である[1]。これまで、円偏光アンジュレータから発生する放射が光渦であることは、いくつかの研究機関で実証されてきたが[2]、円偏光以外の楕円偏光や直線偏光の場合の放射の位相構造について詳細な研究は行われてこなかった。我々は直線偏光や楕円偏光に適用できる形で放射場の位相構造を定式化した。その結果、楕円偏光でも光渦が発生することや位相特異点が分離する場合があることなどが明らかになった。本年会では、楕円偏光アンジュレータから発生する光渦の詳細な理論計算の結果と分子科学研究所UVSOR-IIIを用いた検証実験の結果について発表する。 [1] M. Katoh et al., PRL, 118,094801, (2017). [2] M. Katoh et al., Sci. Rep., 7, 6130, (2017). |