THOH04 電磁石と電源① 8月1日 百周年時計台記念館 百周年記念ホール 10:30-10:50 |
LHC高輝度アップグレード用超伝導磁石の開発(7)-2mモデル磁石性能評価試験結果- |
Development of superconducting magnets for LHC luminosity upgrade (7) -Test result of 2m model magnet- |
○鈴木 研人,飯田 真久,池田 博,池本 由希子,大畠 洋克,岡田 尚起,岡田 竜太郎,荻津 透,川又 弘史,木村 誠宏,佐々木 憲一,菅野 未知央,高橋 直人,田中 賢一,寺島 昭男,中本 建志,東 憲男(高エネ研),Musso Andrea,Todesco Ezio(CERN) |
○Kento Suzuki, Masahisa Iida, Hiroshi Ikeda, Yukiko Ikemoto, Hirokatsu Ohata, Naoki Okada, Ryutaro Okada, Toru Ogitsu, Hiroshi Kawamata, Nobuhiro Kimura, Ken-ichi Sasaki, Michinaka Sugano, Naoto Takahashi, Kenichi Tanaka, Akito Terashima, Tatsushi Nakamoto, Norio Higashi (KEK), Andrea Musso, Ezio Todesco (CERN) |
KEKではCERNとの国際協力の枠組みの元、高輝度LHCアップグレード(HL-LHC)のためのビーム分離超伝導双極磁石(D1磁石)の開発に取り組んでおり、2019年からはメーカーと協力しての実証機・実機製造が計画されている。これまでKEKでは1号機、1号改造機、そして2号機の計3台のショートスケール(2m)モデル磁石の製造並びに性能評価を所内にて行ってきた。1号機の励磁試験では、クエンチ保護ヒーターの性能不足、そしてコイルに与える予備応力の不足に伴うクエンチトレーニング性能不足といった問題点が明らかとなった。これを受け、1号改造機では応急処置として、シムを用いたコイル直線部の予備応力増強を図り、その結果良好なクエンチトレニーング性能を得ることを確認できた。2号機では新規クエンチ保護ヒーターの設計や、1号改造機の経験を踏まえてさらなる予備応力の増強を図るための新規コイル断面設計等を行い、磁石製造を進めてきた。 本講演ではこの2号機の励磁試験の最新結果を報告するとともに、今夏に行われる最後のモデル磁石である3号機の励磁試験に向けた課題、そして実機・実証機設計の展望を発表する。 |