THOH01  電磁石と電源①  8月1日 百周年時計台記念館 百周年記念ホール 9:30 -9:50
高電圧大電流静電誘導型サイリスタの開発
A development of a high voltage, large current static induction thyristor.
 
○徳地 明((株)パルスパワー技術研究所),矢野 浩司,山本 真幸(山梨大学),清水 尚博(名古屋大学),鎌田 浩一(フェニテックセミコンダクター(株))
○Akira Tokuchi (Pulsed Power Japan Lab.), Koji Yano, Masayuki Yamamoto (university of yamanashi), Naohiro Shimizu (nagoya university), Koichi Kamada (PHENITEC SEMICONDUCTOR)
 
加速器システムの中には、多数の高電圧パルス電源が使用されているが、高電圧(数10 kV以上)、大電流(数kA以上)、高速立上り(数10 ns以下)と非常に厳しい使用条件の為に、これまで、サイラトロン等の放電管を使用するしか方法がなかった。しかし、これらの放電管は寿命が短い、繰り返し周波数が低い、付帯電源が必要、安定性が悪いなど、多くの欠点があり、加速器の性能を著しく低下させていた。 近年、半導体デバイスの急速な発展などにより、素子の電圧、電流は年々上昇し、多くの高電圧パルス電源は半導体で実現可能となってきた。 しかし、まだ、市販の半導体デバイスでは十分な電圧・電流を得られるもの少なく、我々は、8 kVの耐圧を有し、5 kAのパルス電流が流せる高速ターンオンデバイスの開発を進めてきたが、この度、一定の成果が得られたのでこの開発進捗結果を報告する。