FSPI010  施設現状報告ポスター2  7月31日・8月1日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 13:30-15:30
理研重イオンリニアックの現状報告
Present status of rilac
 
田村 匡史(住重加速器サービス株式会社),○池沢 英二(理研仁科加速器科学研究センター),大木 智則,山内 啓資,小山田 和幸,遊佐 陽,金子 健太(住重加速器サービス株式会社),渡邉 裕,上垣外 修一(理研仁科加速器科学研究センター)
Masashi Tamura (SHI Accelerator Service, Ltd.), ○Eiji Ikezawa (RIKEN Nishina Center), Tomonori Ohki, Hiromoto Yamauchi, Kazuyuki Oyamada, Akira Yusa, Kenta Kaneko (SHI Accelerator Service, Ltd.), Yutaka Watanabe, Osamu Kamigaito (RIKEN Nishina Center)
 
理研仁科加速器科学研究センターの理研重イオンリニアック(RILAC)は、1981年に単独運転が開始され、今年で39年目を迎えた。1986年には後段の理研リングサイクロトロン(RRC)のための入射器としての運転も開始し、2006年には理研RIビームファクトリー(RIBF)の複合加速器ための入射器としての運転も開始した。これまでにビームの強度及びエネルギーの増強として、1990年には500kV静電型入射器に搭載されたPIGイオン源に代えて永久磁石型8GHz-ECRイオン源(8GHz-NEOMAFIOS)を導入した。1996年には18GHz-ECRイオン源と周波数可変型RFQで構成される入射器を導入した。2000年には6台の共振器で構成されるビームエネルギーブースターを導入した。現在は新たなビーム強度の増強として超伝導ECRイオン源(28GHz-SCECRIS)及び超伝導リニアック(SRILAC)の導入が進められている。28GHz-SCECRISは試運転を行っている。SRILACは超伝導空洞及びHe冷凍機が設置された。ビームラインは整備作業が行われている。コントロール室は改装作業が行われている。また、新たな実験装置の導入が進められている。老朽化対策では、No.5高周波共振器内の真空シール材交換作業後に真空排気試験を行い到達真空度が約40年前の完成時の値に回復した。ブースターA1の真空漏れ修理も完了した。本発表ではこの加速器の現状報告として、この10年間の運転状況、及びこの1年間における保守作業などについて報告する。