FSPH006 施設現状報告ポスター1 7月31日・8月1日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 13:30-15:30 |
日本大学125MeV電子線形加速器の現状報告 |
Status Report of 125 MeV Electron Linac at Nihon University |
○野上 杏子,早川 建,田中 俊成,早川 恭史,境 武志,住友 洋介,高橋 由美子(日大量科研),清 紀弘,小川 博嗣(産総研),古川 和朗,道園 真一郎,土屋 公央,吉田 光宏,諏訪田 剛,福田 茂樹,榎本 收志,大澤 哲,山本 樹,新冨 孝和,佐藤 勇(高エネ研) |
○Kyoko Nogami, Ken Hayakawa, Toshinari Tanaka, Yasushi Hayakawa, Takeshi Sakai, Yoske Sumitomo, Yumiko Takahashi (LEBRA, Nihon University), Norihiro Sei, Hiroshi Ogawa (AIST), Kazuro Furukawa, Shinichiro Michizono, Kimichika Tsuchiya, Mitsuhiro Yoshida, Tsuyoshi Suwada, Shigeki Fukuda, Atsushi Enomoto, Satoshi Ohsawa, Shigeru Yamamoto, Takakazu Shintomi, Sato Isamu (KEK) |
2018年度における日本大学電子線利用研究施設(LEBRA)125MeV電子線形加速器の稼働日数は143日、クライストロン通電時間は約1263時間、電子ビーム加速時間は約358時間であった。稼働日数と通電時間は前年度に比べ増加したが、電子ビーム加速時間は約30%も減少した。これはクライストロン1号機のRF出力窓での放電・出力低下と2号機の集束コイル冷却水漏れへの対応に長期間を費やしたことが原因である。1号機は2018年9月中旬からRF出力窓の放電が頻発し、1ヶ月以上エージングに費やした。1号機が所定のRFパルス幅・出力電力を回復した直後、2号機で集束コイルの冷却水漏れが発生した。この冷却水がオイルタンク内に漏れ出た可能性があるため絶縁オイルを交換したが、消防署への危険物取扱い届出の事前手続きに約1ヶ月かかった。冷却水漏れにより集束コイルの交換が必要だったが、同時にRF窓が破損していた2号機の交換も余儀なくなされた。これらの交換作業に際し2号機導波管の真空排気強化のためRF出力窓直後の2台とさらに下流に設置していた1台、計3台のイオンポンプをより排気速度の高い物に更新した。結局2号機の冷却水漏れが発覚しエージングを再開するまでの約3ヵ月間加速器の運転を停止した。2019年5月の時点でもビーム利用と並行してエージングが進行中である。 |