FRPI037  ビーム診断・ビーム制御  8月2日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 10:50-12:50
t-ACTSにおける中空誘電体からのチェレンコフ光の測定
Measurement of Cherenkov radiation from hollow dielectric at t-ACTS
 
○南部 健一,日出 富士雄,柏木 茂,武藤 俊哉,齊藤 寛峻,森田 希望,山田 悠樹,鹿又 健,髙橋 健,長澤 育郎,柴田 晃太朗,三浦 禎雄,濱 広幸(東北大学電子光理学研究センター)
○Ken-ichi Nanbu, Fujio Hinode, Shigeru Kashiwagi, Toshiya Muto, Hirotoshi Saito, Nozomu Morita, Hiroki Yamada, Ken Kanomata, Ken Takahashi, Ikuro Nagasawa, Koutaro Shibata, Sadao Miura, Hiroyuki Hama (ELPH, Tohoku Univ.)
 
近年、テーブルトップサイズの超小型加速器実現に向け、従来の加速器に比べて加速勾配が大きいレーザープラズマ加速器の研究が世界中で行われている。ビーム繰り返しが非常に低いなどの課題もあるものの、プラズママイクロオプティクスなどの技術が開発されるなど再現性の改善は図られつつある。しかしながらレーザープラズマ加速器の実用化のためには、ビーム位置などをシングルショットかつ非破壊で測定することができるビームモニターが必須であり、その開発が待たれている。このような背景のもと東北大学電子光理学研究センターでは、誘電体に穴をあけ、その穴の内部を電子ビームが通過した際に放射されるチェレンコフ光を測定することにより、非破壊でビーム位置を測定するビーム位置モニターの研究を行っている。これまでに円柱状の穴を有する誘電体(ラジエーター)内部を電子ビームが通過する際に放射されたコヒーレントチェレンコフ光の観測に成功するとともに、電子ビームとラジエーターとの距離に依存してチェレンコフ光の強度が変化することを確認したので報告する。