FRPI010  ビームダイナミクス  8月2日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 10:50-12:50
PFリングにおけるstatic Robinson instabilityのスタディ
Study on the static Robinson instability at the PF storage ring
 
○山口 孝明(総研大 加速器科学専攻),坂中 章悟,山本 尚人(KEK)
○Takaaki Yamaguchi (Department of Accelerator Science, Sokendai), Shogo Sakanaka, Naoto Yamamoto (KEK)
 
蓄積リングでは、大ビーム電流時にコヒーレントなシンクロトロン振動が不安定になるstatic Robinson instability が知られている。ビームエミッタンスとして100 pm-rad級を目指す次世代放射光源では、シンクロトロン振動数が低くビーム負荷が高いため、static Robinson instabilityが重要になる。この現象への理解を深めるため、PFリングでのマシンスタディを2019年5月に行う予定である。予定しているマシンスタディは、PFリングにおける加速電圧を通常運転時の1.7 MVより低い約1 MVに設定し、ビーム負荷の効果が顕著に表れる条件で行う。この条件で、コヒーレントなシンクロトロン振動のビーム電流依存性を測定すると共に、大ビーム電流で static Robinson instabilityが発生するかを調べる予定である。本発表では、上記のデータがうまく取得できた場合に、これらのデータを理論的な計算値と比較し、議論を行う予定である。