FRPI003  加速構造  8月2日 国際科学イノベーション棟5階 ホワイエ 10:50-12:50
IFMIF/EVEDA原型加速器超伝導加速器クライオモジュール組立てのための環境整備と現状
Preparation and current status of SRF cryomodule assembly on the IFMIF Prototype Accelerator
 
○蛯沢 貴,前原 直,近藤 恵太郎,春日井 敦(量研),加古 永治,阪井 寛,梅森 健成(KEK),バザン ニコラ,ベリー ステファン(CEA),フィリップス ガイ(F4E)
○Takashi Ebisawa, Sunao Maebra, Keitaro Kondo, Atsushi Kasugai (QST), Eiji Kako, Hiroshi Sakai, Kensei Umemori (KEK), Nicolas Bazin, Stephane Berry (CEA), Guy Philips (F4E)
 
核融合エネルギー分野における日本と欧州による共同事業の一つとして始まった強力中性子源である国際核融合材料照射施設(IFMIF)の工学実証・工学設計活動(EVEDA) では、IFMIFの工学設計・主要機器の製作・試験が実施されている。この活動の一環として、原型加速器(LIPAc)の建設がQST六ヶ所核融合研究所で進行中である。LIPAcを構成するコンポーネントの一つである超伝導高周波加速器(SRF)は、125 mAの重水素ビームを5 MeVから9 MeVまで加速する設計となっている。SRFクライオモジュールの組立ては当初欧州で行われる予定だったが、輸送による機器損傷のリスクを避けるため、六ヶ所で組立てられることになった。そこで、クライオモジュールの組立てに必要な作業環境の整備がQSTの責任のもと行われ、2019年3月からF4Eの責任のもと組立作業が始まり、2019年度内の完了を目標としている。環境整備として、クライオモジュール組立てに必要なクリーンルーム(ISO 14644-1 class 5)の導入、またスロー排気システムや高純度ガス設備等の構築を行った。本発表では環境整備作業や各設備の詳細、組立作業の現状及び今後の予定について発表する。