FRPH042  電磁石と電源  8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50
SuperKEKB電磁石電源の運用状況
Status of the magnet power supplies for SuperKEKB on Phase2 & 3
 
○中村 衆,大木 俊征(高エネ研)
○Shu Nakamura, Toshiyuki Oki (KEK)
 
SuperKEKB加速器は2018年3月よりPhase2として、BelleII測定器とビーム最終集束用超伝導電磁石システムを導入した電子・陽電子衝突調整を開始し、4月26日に初めての衝突を観測した。その後、7月までの運転で、衝突ビームのコミッショニングを行い、ナノビーム衝突方式の検証を進めた。また検出器のバックグラウンド測定と評価も並行して行った。Phase2運転の終了後、BelleII測定器に崩壊点検出器(VXD)をインストールする作業を行うための長期シャットダウン中に、電磁石電源に対してPhase2において発生した問題の対処と安定度を向上させる改修作業を行った。その後、Phase3が2019年3月より開始され、6月末まで運転を行った。本発表では、Phase2とPhase3の運転中に発生した電磁石電源のトラブルとその対処、および追加した補正電磁石について報告する。