FRPH026 加速器応用・産業利用 8月2日 百周年時計台記念館 国際交流ホール 10:50-12:50 |
α線治療のためのHeイオンビームDNA照射分析の基礎研究 |
Fundamental research on DNA irradiation analysis with He ion microbeam for α-ray therapy |
○酒井 雅哉(東京大学),池田 時浩(理化学研究所),柴田 淳史(群馬大学),竹本 健人,上坂 充(東京大学) |
○Masaya Sakai (Univ. of Tokyo), Tokihiro Ikeda (RIKEN), Atsushi Shibata (Gunma Univ.), Kento Takemoto, Mitsuru Uesaka (Univ. of Tokyo) |
がんの治療法の一つに放射線療法があり、粒子線治療は、生体内で光子線と比較して正常組織への被曝を最小限に抑え、ガンの病巣部にピンポイントで照射できるというメリットがある。しかし、その一方で、重粒子線の生体影響はいまだ解明されていないことも多い。本研究では、RIα線治療を念頭におき、ペレトロン加速器を用いた He2+ガラスキャピラリーマイクロビーム照射にて、DNA損傷の可視化実験を実施する。マイクロビームを核内で線状にスキャンして、マクロ的な DNA 損傷分布の違いを作り、さらには、XRCC1 の分布の時間変化を観察する。放射線によりDNA損傷された個々の細胞に対する正確なLETとDNA損傷量やDNA修復の対比、さらにはその後の細胞運命決定の考察を行う。 |