WEP118 真空 8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10 |
SuperKEKBメインリング真空系における圧力跳ね監視システムCCG Patrol |
Monitoring system for impulsive pressure rising in vacuum system of SuperKEKB main ring |
○石橋 拓弥,照井 真司(高エネ研・加速器),長久 文彦,幾田 直樹,南 茂,藤田 康信(日本ナショナルインスツルメンツ株式会社) |
○Takuya Ishibashi, Shinji Terui (KEK Accelerator Laboratory), Fumihiko Nagahisa, Naoki Ikuta, Shigeru Minami, Yasunobu Fujita (National Instruments Japan Corporation) |
SuperKEKBの陽電子・電子リングにはそれぞれ約300台、合計約600台の冷陰極型電離真空計(CCG)が約10 mの間隔で設置されている。運転中にビームロスや軌道の急変、CCGの異常放電等に起因する圧力の跳ねが起きた場合、それが起きた場所またはCCGの個体を即座に特定したい場面がある。そこで圧力を常時監視し、圧力の跳ねが起きた場合にはそのCCGを即座に特定してオペレータ等に情報を知らせるシステム、CCG Patrolを開発した。圧力のデータログにはNational Instruments社のcompactRIOを計12台使用しており、FPGAによる圧力およびビーム電流データ集録、Real-time OSによる循環バッファ実装およびcompactRIO間でのトリガー情報のやりとり、Windows PCでの圧力データの取得・表示でCCG Patrolは実現されている。これまでのコミッショニングでCCG Patrolによって異常放電を起こしているCCGの特定や、圧力跳ねを伴うビームアボートを観測している。本年会ではCCG Patrolのシステムおよび圧力跳ねの実例について報告する。 |