WEP093 加速器制御 8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10 |
J-PARC MR向け低速digitizer(1-10 kS/s x 数秒)の開発 |
Development of slow-sampling digitizer for J-PARC MR |
○上窪田 紀彦(高エネ研),飯塚 上夫(関東情報サービス),下川 哲司(高エネ研),吉田 奨(関東情報サービス) |
○Norihiko Kamikubota (KEK/J-PARC), Takao Iitsuka (KIS), Tetsushi Shimogawa (KEK/J-PARC), Susumu Yoshida (KIS) |
J-PARC MRは、2.48s(FX mode, Neutrino向け)または5.20s(SX mode, Hadron向け)の周期で運転するSlow-cycle machineである。1サイクル内の入射-加速-出射もまた秒単位になる。 電源の動作確認には、低速digitizer(1-10kS/s x 数秒)で信号が確認できれば十分であるが、秒単位のdigitizerは商用製品が少ない。J-PARC MRでは横河FA-M3 PLCが標準的なI/O platformであるため、PLC moduleで低速digitizerとなりえるものが欲しい。 高速データ収集モジュール F3HA06は、{16bit, 6ch, 200kS/s}仕様で設計された市販品である。本来低速digitizerではないが、a) samplingを敢えて遅くし(200k->1~10k)、b) HA06->CPUの繰り返しデータ転送と処理、を工夫することで、J-PARC MR向けの低速digitizerとして動作させることに成功した。また、現場の信号配線取り合いのためのモジュールを開発し、現場実装に役立てている。 実装の詳細(Software, Hardware両面)や実用例について報告する。 |