WEP082  ビーム診断・ビーム制御  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
KEK電子・陽電子入射器タイミングシステム
Timing system for the KEK e+/e- Injector Linac
 
○宮原 房史,梶 裕志,杉村 仁志,片桐 広明,佐藤 政則,諏訪田 剛,周 翔宇,張 叡,古川 和朗,松本 利広,三浦 孝子,吉田 光宏(高エネ研),草野 史郎,工藤 拓弥,熊野 宏樹(三菱電機システムサービス),大房 拓也,早乙女 秀樹(関東情報)
○Fusashi Miyahara, Hiroshi Kaji, Hitoshi Sugimura, Hiroaki Katagiri, Masanori Satoh, Tsuyoshi Suwada, Xiangyu Zhou, Rui Zhang, Kazuro Furukawa, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura, Mitsuhiro Yoshida (KEK), Shiro Kusano, Takuya Kudou, Hiroki Kumano (MELSC), Takuya Oofusa, Hideki Saotome (KIS)
 
KEK電子・陽電子入射器は異なる5つのリング SuperKEKB HER, Positron Damping Ring, SuperKEKB LER, PF, PF-AR にビームを入射しており、繰り返し 50 Hzで任意のリングへ入射が可能である。イベントシステムはビームモード(リング)に対応したタイミング信号と同時にビームモードと複数のパラメータを配信している。リングごとにビーム電荷量や入射エネルギーが異なるためビーム位置モニタのアッテネータ値やパルス四極、偏向電磁石の電流値等をビームモードに対応して設定している。入射器ではHER/LERに同期したRF信号を基本周波数に用いており、イベントシステムは114.2 MHzを使用している。パルス電磁石電源トリガーとビームのタイミングは0.1%の電流精度を確保するためにイベントシステムのクロックで一定である必要がある。PF, PF-AR は入射器と独立のRFであるため、入射器と同期がとれたタイミングでビームを入射する必要があり、測定したリングと入射器の周波数をもとにパルス電源のトリガーから 3 ms後に再同期するタイミングを計算してパルス電源とビーム出射のトリガーを生成している。タイミング精度が必要な熱電子銃、RF電子銃のトリガーはRFと再同期をとっている。入射器タイミングシステムと周波数の異なるリングへの同時入射について報告する。