WEP078  電磁石と電源  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
バンプ電磁石電源のトリップ追従システムの改良
The Improvement of forced synchronous trip system of bump magnet power supplies
 
○柳岡 栄一,岡村 勝也,上窪田 紀彦,木村 琢朗,冨澤 正人,武藤 亮太郎,村杉 茂(KEK)
○Eiichi Yanaoka, Katsuya Okamura, Norihiko Kamikubota, Takuro Kimura, Masahito Tomizawa, Ryotaro Muto, Shigeru Murasugi (KEK)
 
J-PARCでは、主リングに3GeVで入射された陽子を30GeVまたは、8GeVまで加速し、遅い取出しをおこなっている。取出しの間バンプ軌道をつくり、ビームロスの低減をしている。バンプ軌道は4台の偏向電磁石によって形成されている。4台の内1台でも電磁石電源が停止すると、バンプ軌道がくずれて、ほとんどの粒子がなくなってしまうような大きなビームロスが、リング全周に発生する。このビームロスによる加速器への損傷を防ぐために、PLCを使い1台の停止を検知して、他の3台の電源を速やかに停止するシステムを開発した。しかし実際にシステムが作動した際に、予測より他の3台の停止に時間がかかりビームロスが発生した。このシステムの信号伝達の遅れについて調査し、それをもとにシステムを改良した。