WEP061  高周波源  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
J-PARC Main Ring高周波加速システムのMachine Protection System高速化
Speedup for the Machine Protection System on the RF Accelerating System in J-PARC Main Ring.
 
○古澤 将司,大森 千広,杉山 泰之,長谷川 豪志,原 圭吾,吉井 正人(KEK/J-PARC),島田 太平,田村 文彦,山本 昌亘(JAEA/J-PARC)
○Masashi Furusawa, Chihiro Ohmori, Yasuyuki Sugiyama, Katsushi Hasegawa, Keigo Hara, Masahito Yoshii (KEK/J-PARC), Taihei Shimada, Fumihiko Tamura, Masanobu Yamamoto (JAEA/J-PARC)
 
大強度陽子加速施設J-PARCの加速器のMachine Protection System (MPS) は、加速器近辺施設の不要な放射化の防止のため、加速器を構成する各機器の異常を受信してビームの停止、またはアボートラインに取り出す機能を担う。Main Ring (MR) ではビーム取り出し機器の改良により、任意のタイミングで周回ビームのアボートが可能になった。このためMR各構成機器では異常の検出とその伝達の高速化のためにMPS関連機器の機種更新とレイアウト再整備等を進めている。J-PARC のMR高周波加速 (RF) システムでは、半導体アンプ、コントロールグリッドとスクリーングリッドと10kV陽極により構成される真空管アンプで加速電圧の増幅を行うが、行程は各電源装置に設置されたProgrammable Logic Controller (PLC) に記載のラダープログラムにより制御され、そのプログラムの一部が異常検出による自動停止のMPSとして機能している。RFシステム各機器で異常を検出した場合、集約情報を上位の制御グループが監視するMPS システムに送信し、割り込み動作のための信号として利用する。RFの機器では、運用されているラダープログラムの容量削減や、使用機種の最適化等でプログラムスキャン時間を短縮することで、従来と比較してMPSの高速化を期待できる。本紙では、RF装置のMPSの概要、及び昨年度から今年度にかけて行われたPLC機種選定と交換作業、ラダープログラムの改良によるMPS高速化の成果ついて報告する。