WEP012  ハドロン加速器  8月8日 大展示ホール 13:10 - 15:10
J-PARCリニアック加速空洞用冷却水設備の現状2018
Present status of water cooling system at J-PARC LINAC 2018
 
○菅沼 和明,廣木 文雄,伊藤 崇,山﨑 良雄(原子力機構 J-PARC)
○Kazuaki Suganuma, Fumio Hiroki, Takashi Ito, Yoshio Yamazaki (JAEA J-PARC)
 
本件は、昨年夏に完全解決した冷却水設備における流量減少問題の改善報告である。J-PARCリニアックの前段空洞であるDTL及びSDTL用の循環冷却水の流量が、1週間かけて3%程度減少していた。冷却水の流量減少によって、空洞に取り付けた流量計の低流量接点をたたき、加速器のみならずJ-PARC全体の運転を停止させていた。この、あえて異常と言うべき現象が約9年もの長い年月続いていたのである。本発表では、流量減少問題を解決へ導いた着目点などを紹介し、加速器を底辺から支えるべきユーティリティのひとつである冷却水設備の運転管理の改善すべき項目を整理する。同様に流量減少の原因を考察する。