WEOM03  ビームダイナミクス・加速器理論/レーザー  8月8日 特別会議室2 16:00 - 16:20
SuperKEKBにおける歪四極磁場成分の衝突点に対する影響とその測定
Luminosity performance in the presence of IR Skewed Quadrupole Errors in SuperKEKB Phase-2 Commissioning
 
○廣澤 航輝(高エネ研、総研大),大見 和史,船越 義裕,大西 幸喜,小磯 晴代,森田 昭夫(高エネ研)
○Kouki Hirosawa (KEK, SOKENDAI), Kazuhito Ohmi, Yoshihiro Funakoshi, Yukiyoshi Ohnishi, Haruyo Koiso, Akio Morita (KEK)
 
KEKつくばキャンパスにて、2018年7月までPhase2試運転が行われたSuperKEKB加速器は、前身のKEKB加速器からのアップグレードとして新たな衝突方法の採用と大電流化を行った、エネルギー非対称電子陽電子衝突器である。新たに作成された衝突点領域(IR)の超伝導収束磁石は、衝突点で非常に小さなβを実現するために強力な磁場をもっている。ビームから見たIR磁石の場所は、衝突点と比較してπ/2位相差を持ち大きなβを持っているので、主に運動量に対する磁場の非線形成分が目立つことになる。本研究ではIRにおける磁石のSkew六極磁場を問題とする。計算比較の結果、ハミルトニアンの正準変数(X, Y, Px, Py)の10通りの組み合わせの中でPx^2Pyの項のみ大きなキック力を持つことがわかった。この結果を確かめるために、Phase2試運転でIRでのX-Yのcouplingの実験測定を行う。本発表ではその結果を報告する。