WEOL02  加速構造  8月8日 特別会議室1 15:40 - 16:00
将来の加速器のための入力カップラーに関するR&Dの最新結果
Recent results on power coupler R&D for future accelerators
 
○山本 康史,加古 永治,松本 利広,道園 真一郎,山本 明(高エネルギー加速器研究機構),入倉 正男,石橋 誠,安武 浩人,手塚 勝彦(東芝電子管デバイス株式会社),沖井 優一(株式会社 野村鍍金),モンテジーノ エリック,ジュリー チャールズ(欧州原子核研究機構)
○Yasuchika Yamamoto, Eiji Kako, Toshihiro Matsumoto, Shinichiro Michizono, Akira Yamamoto (KEK), Masao Irikura, Makoto Ishibashi, Hiroto Yasutake, Katsuhiko Tetsuka (TETD), Yuichi Okii (Nomura Plating Co., Ltd.), Montesinos Eric, Julie Charles (CERN)
 
KEKのSTFでは2013年からコストダウンを主目的とした将来の加速器のための入力カップラーのR&Dが行われてきた。その成果として、窒化チタンコーティングを用いない新素材のセラミックが使われた入力カップラーが開発・製造され、このほどテストベンチにおける大電力試験のスペックを満足する結果を得た。成功の鍵となった技術は入力カップラーに対する超音波洗浄で、これにより放出される電子の量が激減することが判明した。現在、セラミックサンプルを用いた二次電子放出係数の測定が別途進められているところである。一方、入力カップラーの内表面には銅鍍金が施されており、超伝導空洞に用いる場合は低温環境下での抵抗値が問題となる。KEKのCOIにて低温環境下における抵抗値測定装置を整備し、現在、銅鍍金サンプルを用いた測定が行われているところである。本講演では、KEKおよび関連会社や海外の研究所と共同で取り組んでいる将来の加速器のための入力カップラーに関するR&Dの最新結果について報告する予定である。