THP132  加速器土木・放射線防護  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
ILC誘致を円滑に推進するためのAAA・CIVIL部会における検討(その4)
Study on civil-related works by AAA・CIVIL subcommittee to smoothly host ILC(No.4)
 
○武内 邦文(株式会社大林組),大西 有三(京都大学),吉岡 正和(東北大学・岩手大学・岩手県立大学),福田 和寛(清水建設株式会社),下河内 隆文(株式会社竹中工務店),鈴木 康正(東電設計株式会社),関根 一郎(戸田建設株式会社),大山 寛夫(鹿島建設株式会社),川端 康夫(飛島建設株式会社),濱嶋 博文(大成建設株式会社),俣野 文孝(五洋建設株式会社),福田 和人(前田建設工業株式会社)
○Kunifumi Takeuchi (Obayashi Corporation), Yuzo Ohnishi (Kyoto University), Masakazu Yoshioka (Tohoku University Iwate University Iwate Prefectural University), Kazuhiro Fukuda (Shimizu Corporation), Takafumi Shimogochi (Takenaka Corporation), Yasumasa Suzuki (Tokyo Electric Power Services Co.,Ltd.), Ichiro Sekine (Toda Corporation), Hiroo Ohyama (Kajima Corporation), Yasuo Kawabata (Tobishima Corporation), Hirofumi Hamajima (Taisei Corporation), Fumitaka Matano (Penta-Ocean Construction Co.,Ltd,), Kazuto Fukuda (Maeda Corporation)
 
先端加速器科学技術推進協議会(AAA)とは,最先端の加速器開発による科学技術の飛躍を目指して設立された産官学連携組織で,国際リニアコライダー(ILC)の日本誘致に向けて2015年にCIVIL部会を設置し,主にその施設建設に関する調査を実施している.本報告では,昨年度の活動として,ILC施設建設上の計画を合理化する構造合理化WG(WG1),合理化設計WG(WG2),施工合理化WG(WG3),まちづくり等のエコ・スマートタウンWG(WG4),および,安全・防災WG(WG5)に分かれ活動を行った成果を報告する. 具体的には,WG1ではトンネル深度と震動,立坑の実績調査,トンネル勾配等の調査を実施した.WG2では,良好な花崗岩中でのトンネル・空洞支保の合理化方策,耐震および排水工の設計,測量・アライメント技術等について調査し,今後の合理化設計に向けた方策をまとめた.WG3では,施工合理化の方策として,掘削,ズリ出し・覆工,実験空洞・立坑建設,遮蔽壁構築および,ズリ処分有効方策に調査した.WG4では,自動運転等の将来の交通問題の解決方策および,排熱利用のエネルギーマネジメントについて調査し,提言をまとめた.最後に,WG5は火災,ヘリウムリーク等の安全・防災技術について調査し,ILC計画上の重要事項を調査した.今後,これら成果を公表し,日本への正式誘致活動に対して,協議会という民間の立場からの支援や提言等を進めていく予定である.