THP116  真空  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
アルミナセラミックスと純チタン材のろう付け
Brazing of alumina ceramics and pure titanium
 
○金正 倫計,神谷 潤一郎(原子力機構),阿部 和彦(株式会社 MARUWA),中村 止(旭金属工業株式会社)
○Michikazu Kinsho, Junichiro Kamiya (JAEA), Kazuhiko Abe (MARUWA CO., LTD.), Tomaru Nakamura (Asahi Kinzoku Kogyo Inc.)
 
J-PARC 3GeVシンクロトロン(RCS)で使用しているアルミナセラミックス製真空チャンバーは、アルミナセラミックスダクト(ダクト)、純チタン(Ti)フランジ、及びTiスリーブで構成されている。製作工程として、ダクトとTiスリーブをろう付けする前に、Tiスリーブの表面に酸化被膜除去の目的で硝弗酸処理を行った。酸化皮膜の厚さは、処理前は12.7nm、処理後は6.0nmであった。また、硝弗酸処理後のチタン材の表面粗さが大きくなることをSEM観察で確認した。さらに、銀ろう材(Ag:72%、Cu:28%)のTi材の拡散とろう材の濡れ性を測定した結果、アルミナセラミックスと純チタン材とのろう付けには真空加熱炉の条件が重要であることが明らかとなった。