THP091  加速器制御  8月9日 大展示ホール 13:10 - 15:10
SuperKEKB入射器とダンピングリングにおけるビームゲートを用いたトリガー制御
Trigger control system with Beam Gate at SuperKEKB injector LINAC and Damping Ring
 
○杉村 仁志,梶 裕志,佐藤 政則,宮原 房史,佐々木 信哉(高エネルギー加速器研究機構),草野 史郎,工藤 拓弥(三菱電機システムサービス株式会社),飯塚 祐一(株式会社東日本技術研究所)
○Hitoshi Sugimura, Hiroshi Kaji, Masanori Satoh, Fusashi Miyahara, Shinya Sasaki (KEK), Shirou Kusano, Takuya Kudou (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd), Yuuichi Iitsuka (East Japan Institute of Technology Co., Ltd)
 
SuperKEKB加速器では、Event Timing Systemを用いた加速器制御を行っている。Event Timing Systemは加速器の運転で必要な様々なタイミング信号をEvent Codeと呼ばれる8ビットの情報として送信することで、タイミング信号を受信した時にEventCodeに応じた信号出力をすることが可能である。 Event Timing SystemはMicro Research Finland(MRF)社製のEvent GeneratorとEvent ReceiverからなるVMEモジュールやPXIモジュールを利用して行っている。MRF社製のこのモジュールではEventCodeの送受信だけでなく、ショット毎の様々な情報を2kBを上限として送信することのできるDataBufferと8ビットのHi/Low情報を送信することのできるDistributedBusという機能もある。 本発表ではビームゲートのHi/Low情報をDistributedBusにのせたことによるSuperKEKBダンピングリングと入射器でのトリガー出力制御システム のアップグレードに関して報告する。 SuperKEKBダンピングリングではビームゲートに連動して入射および出射キッカー電源とセプタム電源の制御を行うことが可能になり、蓄積モードでの運転やアボート時の出射、連続入射出射などの様々なモードでの運転を可能にした。 また、SuperKEKB入射器ではビームゲートに連動して出力トリガーの切り替えを行い、様々な設定変更をしたとしても、常に一定の繰り返し(50Hz)のトリガー出力を維持する機構を整備した。